2008年06月30日

タワー

なにわ筋

かつ丼 山屋(尼崎)朝日放送旧社屋


父のいる、神棚に、珍しく手を合わせた時は、
そのことを、すっかり忘れていた。

今日はタワーを見に行くつもりだった。
最後のお別れだ。

父の葬式に、二度立ち会う気分だ。
タワーに近づくほどに、気配が濃くなる。


大阪タワー

タワー前のアジサイ2F・展望台入口


展望台の開業から閉鎖まで、
父の長き職場だった。

隣りの放送局や、展望台までの道程を通る度に、
いろいろな話をしてくれた。

来る度に同じ話をするので、内容はおぼろげでも、
父の声だけは、未だに耳から離れることができない。


展望券売場(展望台は1997年閉鎖)

展望券売場(展望台は1997年閉鎖)展望台エレベータ


切符売場の中は、10年もの間そのままなのだろうか。
秒針が同じ所で震える時計は、当時のものか。

主のいない小部屋への、付け加えられた演出か。
いずれにせよ、今日で見納めだ。


展望券売場(展望台は1997年閉鎖)売場内


やがて鉄くずやガレキと化すタワーが、
灰になっていく父を連想してしまう。


タワーの「足」


母は、父が亡くなる数日前、夢を見ていた。
「宇宙旅行に行ってくるわ」

ロケットの発射台のようなタワーとともに、
ようやく父も、天上へと導かれるのだろうか──
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posted by 店主 at 20:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | 阿房列車【阪神方面】
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